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中国の影の銀行‏

2013/07/20 ,

リーマンショックの後、2008年に中国広州に取材にいった。今、シャドーバンク(影の銀行)などと、日本の住専問題と同じ構図の金融危機が言われているが、あのリーマンショックの際に4兆円の投資を行い、地方政府は自分の成績のために農民の土地を取り上げ、誰もすまない投資マンション(ちょうどバブル期の日本の投資マンション)を建てまくった。そして農民戸籍を持つ彼女たちは女工哀史みたいに狭い部屋に押し込まれ、働き、楽しみは週末のディスコだった。そして首を切られれば、大きな荷物を持って広州駅から田舎に帰る。また都会に来る日を夢見て。

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テレビで16億円以上の資産を持つ中国人独身の嫁選びをやっていた。本当にふざけた話だ。共産主義はどうしたのか?共に栄えるはずじゃなかったのか。あの資産家の若者たちが、太子党と呼ばれる共産党幹部の息子やその関係者ばかりだったら、あの狭い部屋に押し込まれて、1日中働いていた蟹所たちが本当に哀れだ。人の国のことだからとやかく言えないが、農民戸籍と都市戸籍の区分を無くさないと中国は本当に強い国にならないだろう。

先日、報道ステーションで、中国はアメリカから金利、金融の自由化を迫られていると話したが、貸し出し金利を自由化した。こんな中途半端なことをしていたら、いずれアメリカのハゲタカファンドに食いものにされるか、外貨準備を大幅に取り崩して国内の不良債権を処理するか、どちらかを迫られるだろう。そのときこそ世界は金融の混乱に陥るかもしれない。