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長引く節電‏

以下、東電関係者からです。
節電は長引きます。

地震が発生した「3.11」、東京電力の供給力は、火力・水力・原子力あわせて約5200万kWありました。

ところが、14時46分の地震を境に、一瞬にして2000万kW以上、約4割の供給力が失われてしまいました。

原子力発電所は、福島第一・第二で運転中の7基・約640万kWが全て停止、火力発電所も、定期検査で停止していたプラントを除いて8発電所で、13基・約850万kWが停止いたしました。
加えて、東京電力に供給していた製鉄会社などとの共同火力発電所なども停止いたしました。

その結果、通常この時期の電力消費は、ピーク時で4100万kW程度になりますが、はじめて計画停電実施した3月14日の供給力は3100万kWしか用意できず、約1000万kWが不足してしまいました。

以降、被害が軽微だった東京湾岸にある火力発電所などの復旧に全力をあげた結果、定期検査中だったプラントも含めて約300万kWを立ち上げ、現在の供給力は3500万kW程度となっています。

さらに今月中には、3プラント約200万kWがさらに発電を開始する予定ですが、地震や津波被害による被害が激しかった、福島県や茨城県にある
発電所の復旧には相当な時間がかかる見込みです。

他電力からの応援についても、北海道電力からは最大60万kW、西日本からは周波数変換所の能力に制約があり、最大100万kWまでしか融通が期待できません。

これからの季節は、暖房需要も減少し、一年を通じて電力消費が最も少なくなる端境期を迎えますが、夏場には6000万KW程度の需要(H22年夏期最大電力5999万kW)が発生し、計画停電のエリアや時間が増加する可能性があります。

ぜひ、皆さまの節電・省エネへのご協力をよろしくお願い申し上げます。