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無限増殖の虚構

2011/05/12

資本は自分で勝手に増殖していく。それをコントロールできると人間は思っているが、実際は資本に使われることになる。無限に拡大していくような錯覚にとらわれるが、実際は斜面を転がる雪玉のようなもので、革命的なイノベーションでもなければやがては壁にぶつかり破局し、またゼロに戻る。それが戦争だったりするわけで、人類の歴史の繰り返しだ。それをエネルギーに置き変えても同じことが言える。無限にエネルギーの消費を拡大していくことが出来る前提で世の中が成長していく。しかしそれは虚構で、イノベーションが起きない限り、どこかで限界が来る。今回は不幸な形で限界を知らされた。エネルギーは有限だと考えねばならなくなった。次にやらねばならないことはイノベーションだ。それは発明ということではなく、考え方や社会の仕組みを変えていくことになるのだろう。