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サロメ

2011/10/15

新国立劇場でオペラ「サロメ」を見る。
オスカーワイルドの戯曲をシュトラウスがオペラにしたもの。
聖書にある、ヨハネの斬首を物語にしたものだが、終末感に溢れた舞台。恋焦がれるヨハナーンに見つめてもらえないサロメの悲劇がいたいたしい。ヨハナーン役のバリトン、そして舞台演出が素晴らしい。
おどろおどろしい血の色・・・。
それにしても人が人を見つめることは、人に大きな影響を与えるものだ。
警備隊隊長のナラポートはサロメを見つめ、サロメはヨハナーンを見つめ、王のヘロデはサロメを見つめ、小姓はナラポートを見つめている。全ての見つめは、すれ違っている。そしてヨハナーンは、神を見つめているが、その見つめも果たして神に届いているのか。