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火祭りロードレースで血祭りになったぞ。‏

2012/08/27 ,

2012年8月26日日曜。晴天の中、新宿駅を午前5時50分に富士急バスで出発した、山川、江上、大統領、下山の4人の勇者は、富士吉田で行われる火祭りロードレース(ハーフマラソン)に出発した。
1時間ほどで会場の富士北麓公園陸上競技場に着いた。
会場には、テントが多く張られ、吉田うどんなどの店がある。これは終わった後が楽しみだなどと余裕綽々。
富士山が目の前にくっきりみえる。それを背景にパチリ。

着替えて、アップなどをしながらスタートを待つ。スタートは9時50分。
どんどん気温が上がる。27度、湿度50%。海抜1000メートル。
「湿度が低いから涼しいね」と山川さん。
そういわれれば風もあり、涼しい。これなら27度も大丈夫かと思う。
開会式で、「今年は暑い。給水をしっかりね」と盛んに注意がなされる。
エアロビ体操があり、いよいよスタート。
大統領はキロ5分で行きますと、燃えている。下山君はキロ6分ですとまあ謙虚。僕はその間か?
山川さんは下山君のサポートに回るようだ。
青空に花火が上がり、出発。グランドは日差しを遮るものはなく、暑い。もうこの時点で30度を超えていたのではないだろうか。
グランドを出たらいきなり山道。富士山に向って昇り。下は土、石、砂。周囲は木々の林道。
細い道で隣のランナーとぶつかったりと走りにくい。
林道は涼しいが、ひたすら昇りで結構足に来る。これはスピードが出ないと転倒に気をつけて走る。
どこにもキロ表示がない。いったい自分がどんなペースで走っているのか分からない。
そしていつまでこの昇りは続くのだろう。遠くまでランナーが見える。みんなひたすら昇っている。
遠くに見えるランナーの小さな背中が絶望感を増す。
大統領が折り返してきた。昇り切って下っているのだ。快調なスピードだ。笑顔で名前を言いあう。
飛ばしているなぁ。
ふうふう言いながらやっと昇り切った。こんどはそこからものすごい下り。下りで時間を稼ごうと走る走る。スピードが出過ぎて、転倒しそうになる。ブレーキをかけると衝撃がどんどん伝わってくる。
結構、辛い。同じ色のユニフォームを着た小柄な女性が目の前にいる。この人を目標に走ろう。
とにかくキロ表示がない。自分のペースがつかめない。
下りが長い。どこまで下るんだろう。
給水もなんだかいつもと違う。7.9キロの給水だとか、妙に中途半端。
しかし、日陰はいいが、もはや気温は33度くらいじゃないか。日向は痛いほど日差しが強い。給水で水を飲み、残りを頭から被る。
下りが終わるとまた昇り。おいおいどこまで昇るんだよ。浅間神社の森の中。ここだけは平たんで、霊妙な雰囲気。
ちょっと下り。下りだと今度はほっとする。ペースは分からず、給水もなんだかまちまち。時々、街の人が水道から水をくれる。ありがたい。それにしても水が美味い。頭から被る。頭も水が美味いと喜んでいる。
下りが終わると、後はひたすら昇り。やはりここでも遠くを走るランナーの背中が見える。あんなところにまで昇るのかと思うと、走るのやめようかと思う。それでも足を動かす。目標にしていた小柄な女性は、16キロ辺りから先に行ってしまった。
追いかける気力なし。暑い。暑い。もう日陰がない。給水も見当たらない。子どもが一人で水を配っている。ああ、ありがたい。
ひたすら昇っていると、残り2キロの所で大統領。歩いている。
「大統領、あと少しだ。歩かず、がんばれ」
「暑いです」と大統領。聞くと16キロで腹痛。暑さにやられれて止まってしまったようだ。最初に飛ばし過ぎたか?
なんだか、俺、4人のうちで一番でゴールイン?と思った時、「江上さん、お先に」と山川さんと下山君がニコニコ顔で通り過ぎて行く。「あああ」とだけ、言葉。ペースを守って走って来たのだ。下山君の嬉しそうな顔。
ついていこうと思ったがダメ。
最後の2キロの昇りは、半端じゃない。とにかく急だ。壁をよじ昇っているような気がする。歩いている人が多い。
やっとグランド。山川さんと下山君は既に半周先。ゴールインしたらぶっ倒れるなというイメージが湧く。
「江上さん!」と山川さんの声で意識を取り戻し、やっとゴールイン。
いやはや夏のレースは辛い。

吉田うどんと富士山の水の美味いこと、美味いこと。これに有りつけただけでも良かった。
山川さん、下山君が2時間6分、僕が2時間7分、大統領が2時間10分でした。
新宿に戻って来て、ハレルヤで祝杯!

ああ、辛かった!