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永井愛とハレルヤ

いろいろな予定がキャンセルになり、今日は女房と二人で池袋の東京芸術劇場小ホールで行われた永井愛さんの「シングルマザーズ」を見に行った。11日からの予定が休演になり、やっと再開された。永井愛さんは大好きな劇作家。日常の細やかな人の営みを描きつつ、社会性の高いメッセージがあう。今回のシングルマザーズも沢口靖子、吉田栄作、根岸季衣らの芸達者が、シングルマザーの暮らしや児童福祉手当の問題を考えるものだ。いつもは満員だが、さすがに今日は空きがある。開演前に永井さんが「こういう時こそ演劇で力を」と挨拶。芝居は役者が精いっぱいの演技。最高だった。終わりに沢口さんと吉田さんが、「こんな日に見に来て頂き、感謝します」と挨拶。温かい拍手が起きた。帰りに劇場で募金をした。
せっかく池袋まで来たので新大久保で下り、友人の金さんが経営するハレルヤに行く。ここのポッサムが抜群に美味く、食べたくなったのだ。
これは茹でた白菜、サンチェ、エゴマの葉、キムチ、茹で豚、アミの塩辛、青唐辛子、にんにくなどなどを丸めて食べるのだ。ほとんど野菜なのだが、コクがあり美味い。店に行き、金さんに陣中見舞いを渡した。いつもは若い女性で満員の店だが客が少ない。停電や余震などでキャンセルが多いと言う。「こんな日に来てくれてありがとう」と言われた。こっちはこんな日に美味しいものをいただき感謝。アルバイトの韓国留学生は、両親から帰国を命じられ、泣く泣く帰ったという。韓国には地震がないらしい。
苦しい被災地の方には申し訳ないし、原発や余震で、どうも落ち着かないが友人の店を少し応援できて良かった。それにしてもポッサムは美味しい。