財務官僚と話した。日本の財政状況は、本当に崖っぷちだそうだ。消費税を1%上げて約2兆円の税収がアップする。これで毎年増えて行く1兆円の社会保障費を賄っても焼け石に水。約90兆円の予算のうち税収は50兆円。あとは借金だ。もし金利があがるようなことになればもうダメ。
安倍首相が消費税をどうするかは分からない。上げることは法律で決まっている。もし上げないという選択をすれば、上げないという法律を通過させなければならない。自民党内でも意見が割れるかもしれない。
世界は、日本が財政再建に取り組むか見ている。米国が金融引き締めに転じても日本に財政再建を求める。世界経済の不安要因を取り除く方が大事だからだ。
安倍首相は政権の人気が大事だ。憲法改正に向うためには消費税を上げて人気を落とすわけにはいかない。だから上げないという選択をする可能性もある。若い財務官僚は、そんなことをされたら大変と怒っている。
「ストでもしたらいい。消費税を上げないと働かないって」
「そんな勇気のある若手官僚はいない」