facebook twitter rss

オペラ夕鶴

2011/02/06

新国立劇場でオペラ夕鶴を見る。
素晴らしい舞台だった。團伊玖磨のあまりにも有名なオペラだ。原作は木下順二。
僕も昔は柳田国男の影響で民話採取などをしていたから、鶴女房の話は知っていたが、「夕鶴」は読んだことも見たこともなかったことに改めて気付いた。
男女の愛、金銭欲と無償の愛など普遍的なテーマが織り込まれているために民話から作られた夕鶴が文学に、芸術に昇華しているのだとわかった。
特に「おつう」が欲に囚われた「与ひょう」の言葉が理解できなくなるところは哀れだ。
舞台演出も素晴らしい。
いろいろなものを見るたびに自分の作品の掘り下げ不足を痛感する。