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月にぬれた手

東京芸術座で渡辺えりさん作の「月にぬれた手」を見る。
高村光太郎の戦後を描いたものだ。題は、彼の誌からとったものだ。
光太郎の孤独、慙愧、千恵子への想いなどが、力強い舞台に昇華している。
えりさんのお父上の役を演じている青年まで登場している。
光太郎の詩を読んで戦いに出て行った若者だ。
今、大震災を前にして、私たちにも「詩」が必要だと思った。
「詩」か「歌」か、は問わないが、国民が等しく勇気づけられる何かが必要だ。戦後は美空ひばりがその役割を担った。彼女の歌を聞いて、日本人は蘇った。