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原発事故は人災

地震や津波は天災だ。しかし原発は人災だ。これだけの期間、放射性物質の封じ込めに戸惑っているのは、何か大きな問題があったからだろう。想定外ではすまされない。
私たちが知りたいのは、臨界事故が起きているのではないかということだ。あるいは起きるのではないかということだ。
最悪の事態とは、どういう事態なのかということだ。
知っても僕は東京にいるだろうが、多くの人の不安はそこにある。
原発とは、核分裂反応を連続的に起こす臨界をコントロールすることでエネルギーを得ている。これがコントロールできない状態が臨界事故だ。
制御棒が挿入され、「止める」は上手く行ったとしているが、あんなに壊れた原発を見ると、制御棒が外れてしまうことはないのかと思ってしまうのだ。
「日本を滅ぼす原発大災害」(坂昇二、前田栄作著、小出裕章監修、風媒社刊)には福島第一原発の一部が臨界大事故を起こせば、10キロ圏内は急性死亡率99%の可能性があり、風向き次第ではガン死者は344万人と推定している。
本当にこんなことになるのか?恐ろしくて想像できないが、こんな想定をしている原子力学者がいるのも事実だ。
信頼できる情報開示を期待したい。
大丈夫っていうと、大丈夫って言う、心配って聞くと、ちょっと心配っていうなどとあいまいなことの繰り返しでいいのかと思ってしまう。