大倉喜八郎の評伝です。死の商人と言われましたが、「孫文」を助けた影の人物です。潔く、大きな男です。
怪物商人 大倉喜八郎伝 [単行本]
怪物商人 大倉喜八郎伝
PHP研究所
排日運動が高まる中にあっても、蒋介石、張作霖、段祺瑞ら中国の要人から、その死を悼まれた日本人がいた!
「俺には、進むべき道が、間違いなく見えている。俺は、時代に食らいつき、食い破り、日本一の商人になる。きっとなってやる」
明治・大正の実業家として名を轟かせた大倉喜八郎。大成建設、帝国ホテル、東京経済大学、中国の本渓鋼鉄公司など、彼が設立・経営に関与した企業は数知れない。しかし、一代で財閥を築き上げた「世にも稀なる商傑」と讃えられる一方で、「死の商人」と揶揄され、彼は決して正当な評価を受けていない――。
薩長閥が幅を利かせる時代。コネもカネもない大倉喜八郎は、世に出るために、リスクを恐れず、どんな仕事も喜んで引き受けていく。そして、革命をめざす孫文を陰ながら支援し、中国に多額の投資を行って、その発展のために援助を惜しまなかった。
今だからこそ知ってほしい大倉喜八郎の生涯に光を当てた、著者渾身の長編小説。
梁山泊 月の家
新宿梁山泊「月の家」を見る。金守珍の演出、李麗仙の出演だから。韓国の農民一家の悲劇をたたみかけるように訴える。韓国ではオモニが中心で家庭が構成されているようだが、その強さ(たくましさとは違う?)に感服しつつも、日本人の感性とは折り合いがつかない。李麗仙は、熱演だが、台詞がこなれていない。
韓国の文化はつくづく「恨」だなぁ、それが幾層にも重なりあうなぁと思った次第。
日本のあいまいだけど「如」の文化とは、なかなか溶け合うことはない。
いつもながら趙博の歌はいい。心を揺さぶる。
ヤンゴンのトレーダーズホテルで爆発!
ヤンゴンのトレーダーズホテルで爆発!これ僕たちが泊ったホテル。実は、泊った時も・・・。
朝、2時30分ごろ、イマージェンシーのメッセージが放送され、飛び起きる。すぐに着替えて、トイレに行き、パスポートなど重要なものをリュックに詰めて外に出る。水上君が18階からきていた。髪の毛が逆立っている。「よっかた!イマージェンシーです」。偉い。ちゃんと僕を迎えに来た。「何がおきたの?」「わからないんです。でもとにかく緊急なので」。
リュックを抱えていく。外人がエレベーターに行こうとするのを水上君が、こっち、こっちと日本語でいう。おおっと言って全員で非常階段を下りる。なにか?火事?テロ?
無言で1階のロビーに降りる。多くの客が集まっている。とくに説明はない。日本人がいたので聞く。「火災報知機が煙を感知したようですよ」。おお、火事か!
部屋に残したトランクの中身が水浸しになる様子を思い浮かべる。
しばらくしてホテルの人が、みんなにすみませんと謝っている様子。聞いていると、煙やその匂いを感知してイマージェンシーコールになったが、問題はないと言っている。
部屋に戻っていいのか?と聞くと、どうぞということ。よかった。
部屋に戻っても、すぐに眠りにつけなかったが、翌朝、ドアの下に「新しい機器に取り替えたら、不具わいが出た」と謝罪。この国の人は素直に謝る。
こんなことがあったんです!